VLOOKUPを使った表の作り方:Excel
ExcelのVLOOKUP関数の使い方を表を作りながら解説します。
VLOOKUP関数は1つのデータを入力すれば、それに関連するデータを自動的に入力できる便利な機能です。
使用すると入力作業を大きく省力化できるので、ビジネスでは大変良く使うので覚えてください。
使い方の手順は様々ですが、ここでは基本のやり方を紹介します。
完成した表は無料でダウンロードできます。
一覧表の簡単な作成手順
元の表は掲載済みの「棚卸表」を使用します、ダウンロードし下記の手順で作成してみてください。
- 棚卸表をダウンロードし準備します。
- 別のシートに「商品マスター」を作成します。
- 品名(G8セル)にVLOOKUP関数を入力します。
- 品名(G8セル)を下のセルにコピーします。
- エラーが表示されないように、IFERROR関数を追加します。
- 単価にもVLOOKUP関数を入力します。これで完成です。
VLOOKUPを使った表の作り方
シート画像で手順を解説します。
1.下の棚卸表を使い作成します。
コードを入力すると、VLOOKUP関数で自動的に品名と単価が入力できるようにします。
2.別のシートに商品の基本データを登録する「商品マスター」を作成します。
上の棚卸表と同じシート内に作成してもいいですが、別シートにしておくと他のブックでも利用し易くなります。
項目は「No.・商品コード・商品名・単価」にしています、No.はなくてもOKです。
3.(1)コードにデータを入力します。
(2)品名(G8セル)に移動します。
(3)リボンの[数式]~関数ライブラリグループの[検索/行列]~[VLOOKUP]を選択します。
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4.関数の引数ダイアログボックスが開きます。
検索値の入力ボックスにカーソルがある状態で、棚卸表のC8セルをクリックします。
これでC8セルに入力したコードを、商品マスターのコードから検索します。
5.範囲の入力ボックスに移動します。
No.を除く商品マスターの左上(C3セル)に移動します。
次に表の最終データの右下(E1003セル)にドラッグします、直接セル番号を入力してもかまいません。
データは全て入力されている必要はありません、今後追加されることを考慮し多い目に設定してください。
ここでは1000件から検索するようにしました。
この時点で入力値は「商品マスター!C3:E1003」になりますが、この範囲は固定なのでコピーしても変わらないように絶対番地に変更します。
絶対番地にするには「$」を付け、「商品マスター!$C$3:$E$1003」にします。
6.列番号の入力ボックスに移動します。
列番号は何番目のデータを使うかという意味なので、「商品コード」がある2と入力します。
検索方法の入力ボックスに移動します。
TRUEを入力するとあいまい検索、FALSEを入力すると完全一致になります。
ここでは完全一致のFALSEに設定します。
OKボタンをクリックしダイアログボックスを閉じてください。
これで品名(G8セル)にVLOOKUP関数が入力できました。
7.G8セルを下のセルにコピーします。
通常コピーですと罫線までコピーされるので、数式のみコピーします。
すると下のようにコードが入力されていないセルは#N/Aエラーが発生しています。
次にこのエラーが表示されないように対策します。
8.エラーが表示されないように、IFERROR関数を追加します。
=IFERROR(VLOOKUP(C8,商品マスター!$C$3:$E$1003,2,FALSE),””)
これでエラーでなければVLOOKUP関数の結果が表示され、エラーならば空白になります。
9.単価もVLOOKUP関数で自動表示できるようにします。
G8セルの式をQ8セルにコピーします。
次に、下の左矢印部分をC8に、右矢印部分を3に変更します。
=IFERROR(VLOOKUP(C8,商品マスター!$C$3:$E$1003,3,FALSE),””)
この式を単価の下のセルにコピーします。
この時も通常コピーでなく、式のコピーを行ってください。
これでVLOOKUP関数を使った表の完成です。
検索元のデータを変更すると、VLOOKUP関数の結果に自動的に反映されます。
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完成したVLOOKUP関数を使った表のテンプレート
Excelテンプレートの無料ダウンロード
上がVLOOKUP関数が入力されている棚卸表です。
下がコードを検索する商品マスターです。
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